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先端医療知財学講座

2025年4月に講座化され心機一転した本講座では、日本における医薬品の保護制度について研究しています。特に、先発医薬品企業の利益を適切に保護し新薬開発インセンティブを保ちつつ、患者の医薬品アクセスにも配慮するように設計された3つの主要な制度に着目し、制度の現状と課題の分析や整理をしています。それらは、医薬品データ保護(薬事規制上の排他権)、特許期間延長、パテント?リンケージです(各制度の概要は下記に示します)。

これらの保護制度は、米国やEUをはじめとして多くの国に共通して見られるものですが、具体的な制度設計や運用は国や地域ごとに異なっています。こうした違いを性格に合把握することは、日本の医薬品制度が抱える課題を検討し、改善の方向性を探る上で極めて重要です。そこで本講座では、米国及びEUにおける対応する制度を調査?分析を行い、日本の制度設計に活かすことを目的とした比較研究にも取り組んでいます。

また本講座では、データや事実をもとに政策を検討し、より良い方向に見直していく、証拠に基づく政策立案(Evidence-Based Policy Making:EBPM)の考え方を、可能な範囲で採用しています。つまり、政策や制度が、実際にどのような結果をもたらしているのかということを数字やデータによって検証するという、実証研究も行っております。医薬品は、人の命や健康に直接関わるものであり、承認制度、薬価、特許など多くの制度が組み合わさった非常に複雑な構造を持っています、そのため、1つの制度の変更がどのような影響を及ぼすのかを直感的に把握することが難しい分野でもあります。こうした理由から、医薬品分野ではEBPMが大切であると考えられ、本講座では、上記3つの制度を研究するにあたって、実証研究の視点を取り入れるようにしています。

これらの研究で得られた知見を法制度の整備や改善に向けた提言へとつなげることが、本講座の目的です。医薬品制度をめぐっては、創薬インセンティブの確保と患者の医薬品アクセスの向上という、しばしば相反する要請が存在し、その調整は容易ではありません。本講座では、こうした2つの要請のより良いバランスを実現するため、日本にとどまらず世界の医薬品制度の発展に資する知見を発信することを目標として、調査研究に取り組んでいます。

本講座で重点的に検討している3つの制度

メンバー

講師 清水 紀子

学歴?経歴

2007年
東京大学薬学部 卒業
2009年
東京大学万博体育3.0手机版薬学系研究科修士課程 修了
2009~2018年
特許庁(特許審査第三部医療?有機化学)
2018~2024年
北海道大学万博体育3.0手机版法学研究科 修士課程?博士後期課程修了
2024年4月
万博体育3.0手机版附属産学?地域連携センター 特任助教
2024年11月
万博体育3.0手机版附属産学?地域連携センター 特任講師
2025年4月~現在
万博体育3.0手机版医学部先端医療知財学講座 講師
(兼)附属研究連携推進機構 知財部門長
(兼)統合IRセンター センター員

資格

研究内容

実績

講師 清水 紀子

論文

MISC

書籍等出版物

受賞

講演?口頭発表等

共同研究?競争的資金等の研究課題

メディア報道

委員等歴